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ICTと地方創生



2024年末から、鳥取県の琴浦町を中心に配布しているフリーペーパー HAZZY STAR MAGAZINE にコラムを掲載しています。テーマは「人口減少とテクノロジー」で、人口が減っていく未来が確定している日本において、最先端とも言える過疎地について、テクノロジーを前提として改めて考え直してみようという試みです。

とはいえ、そんなに難しい話でもなくて、人が少なくなっている地域、これからさらに人口が減少する地域では、どうしても悲観的な話しか出てこないところを、前向きに考えてみるきっかけを作ろうということです。発想の枠を取り払いたいということもあって、よく妄想を展開しています。

地方創生にしろ、企業の経営にしろ、外部環境の悪化や人口動態の変化など、いかんともしがたい要素を前にして、思考停止してしまうことが多くあると思います。そして、政府など自分たちの外にある組織や人などに、何とかしてもらいたい、責任を引き受けてもらいたいと考えがちです。

でも、本来は、自分たちのことは、自分たち自身で引き受けなければなりません。個人で言うところの自己肯定感みたいなもの、自分たちが自分たちであることを肯定する感覚を持って、自ら道を切り開いていく、ということです。そのとき、世の中の変化を通して自分たちの可能性を捉え直すことには、価値があるのではないかなと思います。

記事の一覧はこちらです https://hazzystar.jp/Category/Special_feature


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