HP(ホームページ)を作りたいときに、どんなサービスを使ったらいいとか、どんな機能を持たせたらいいとか、SEOをどうしたらいいとか、いろいろなアドバイスがあります。でもそのときに、「良いことをやれば間違いない」と、どこかの成功パターンを盲目的に採用していないかな、と思うときがあります。 誰かが検索したときに、自社のサイトが全然出てこないよりも、上位に表示される方が、良い悪いで言えば良いのは間違いないですが、でもそれってどれだけ必要なんでしたっけ? WordPressを使うとカッコイイページを作れて、ブログも組み込めて、更新しやすくて、いろいろな拡張機能があって、というのは確かなのですが、今その事業を運営するにあたって重要なことはなんでしたっけ? というような疑問が湧いてきます。余力があれば、やれること全部やっておけば良いのですけれど、何でもやるには資源が足りないからこそ戦略がある、ということにも常に留意したいところです。 ホームページの機能や性質、どんなツールを使って作るかは、「何のためのホームページか」ということから、最低限の落としどころが見えてくると思います。それで、その「何のためのホームページか」をどんな軸で捉えるのが良いのだろう、ということを考えていたのですが、そこで思い立ったのが下図の4象限です。 縦軸の考え方は、ホームページというよりWebサイトという表現の方が正しいのかもしれませんが、サイト上でサービスを提供するのかしないのか、です。例えばネットショップであれば、サービス提供あり。予約ができるというのも、予約サービスの提供と言えるかもしれません。オンラインサロンや有料ブログなどは、サイト上が主なサービス提供の場になっています。それに対して、よくあるホームページは、せいぜい提供サービスにまつわる情報をブログで発信しているくらいで、特にサイト上でサービス提供しようとは考えていません。 ここで縦軸の上半分、AとCに該当する場合は、提供したいサービスに特化したツールを使うことを優先的に考えて良いと思います。例えば、ネットで販売したいのであれば、BASEやShopifyのような、ネットショップ向けのツールを選ぶということです。「ホームページ」というものをあえて分離して考えなくても、兼ねてしまえるならば手間も減ります。 次に横軸は、ホームページによって集客をするか